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新たな詞の安曇節が響き渡る 実行委選出の10点発表

受賞作品を作者の前で、正調安曇節で披露する歌い手

 安曇野の風景や営みを表現した松川村発祥の民謡・安曇節の活性化に取り組み、新作の詞を募集していた「安曇節作詞実行委員会」は9日、安曇野市の穂高神社で、応募作品235点の中から選んだ10点の発表会を開いた。正調安曇節で歌って披露され、境内には歌い手の朗々とした歌声が響き渡った。

 ワサビを育む湧き水や安曇平を望む光城山、農作業などをうたった作品が選ばれ、実行委の佐伯治海代表世話人が受賞者に賞状を手渡した。4人の歌い手が1人ずつ、作者の前で尺八と三味線の伴奏に合わせて歌いあげ、神楽殿を囲んだ観客からは大きな拍手が送られた。水を張った水田に北アルプスが映る「水鏡」の風景を作詞した中田光男さん(71)=穂高有明=は「頭の中に思い浮かべていた情景が、実際に歌ってもらうことで大勢のみなさんと共有できた」と喜んでいた。
 実行委は松川村と安曇野市の団体でつくり、これから毎年歌詞の公募を行う。企画プロデュース担当の吉澤玄秀さん(76)は「安曇節は誕生から今年で98年。次の100年につなげていくための一歩とし、若い世代にも興味を持ってもらえたら」と願っていた。