地域の話題

奈良井(塩尻市)を自らの手で元気に 対話の場「ラボ」始まる

日頃感じる地域への思いを遠慮なく出し合う住民

 住民が主役のまちづくりを進めるため、塩尻市の奈良井区が設けた対話の場「奈良井ラボ」が2日、始まった。20~80代の区民約30人が来年3月までほぼ毎月集まり、区の課題を洗い出して解決策を探る。初回は地区公民館でグループ別の話し合いが行われ、遠慮なく意見を出し合う雰囲気が早速生まれていた。

 観光、町並み、祭り、空き家などテーマ別の6テーブルに分かれ、日頃の思いを付箋に書いて出し合った。一定時間ごとにテーブルを移動し、別の参加者と語り合う「ワールドカフェ」形式で視点を広げた。
 祭りのテーブルでは「歴史をつなぐという使命感はある」との前向きな意見の一方で「練習が多い」「担い手不足」など負担を訴える率直な声も上がった。区内に約70軒確認されている空き家の問題では、町並みと地域コミュニティーを維持する仕組みの必要性が議論されていた。
 参加者の山崎遼さん(24)は「普段話すのは同年代が多い。いろんな意見に触れられた」と世代を超えた話し合いの機会を喜んだ。祭りを支える若者の一人として「若い人が少ない。ここの話し合いで解決のアイデアが出てくれば」と期待した。
 高齢化や若者の流出などの地域課題が深刻化する中、住民の知恵と力を結集するため、住民主体のまちづくりへの取り組みを本年度始めた。市と県の外郭団体の支援を受けて進めており、ラボは、中学生以上を対象に実施したアンケートに並ぶ柱となる。次回は11月6日で、地域学習を進める楢川中学校生徒の案内で地元を歩く。

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