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安曇野市堀金烏川の浅田崇裕さん 対話力向上の私塾開設

体験会で対話の大切さを語る浅田さん

 安曇野市堀金烏川の会社経営・浅田崇裕さん(41)が、いじめや貧困など社会的な課題を根本から解決するため、対話力を向上させる私塾「無塾」をこのほど開設した。全世代が対象で、松本市や安曇野市に教室を設けるほか、オンライン教室も展開する。不健全な養育環境だったという自分の生い立ち、傾聴やイノベーター(革新者)の訓練経験などに基づく、独自のプログラムを提供する。

 浅田さんは、NPOや市民団体など社会的課題の解決に取り組む人々を支援する企業ウィライを昨年3月に設立。社会活動をする人にインタビューする中、虐待や貧困などで「困っている人」の周りに助けてくれる人や相談できる人がなく、周囲との対話不足が社会的課題の本質だと気付いた。
 神戸市出身。大阪大学大学院を修了後、大手電機メーカーに就職し、関連会社への出向を経てセイコーエプソンでマーケティングの仕事を担当した。39歳で退職して東京の専門学校でウェブデザインを学び、心理学に基づいたイノベーター養成講座がきっかけで「一生を掛けて社会的課題を解決する仕事をしよう」と発起した。
 子供の頃は「他人の人生を歩んでいるような人生」。親の顔色ばかりを気にして"よい子"を振る舞い、自分を出せず、対話もできなかったという。
 無塾の開始に向けてこのほど安曇野市内で体験会が開かれた。浅田さんが参加者との実践を交え、対話と会話の違いや分かち合うことの喜び、対話力の向上が学力や仕事力も向上させることなどを優しく説明した。無塾という名称には「一般教科を教える塾ではないが、塾である」との意味を込めている。
 浅田さんは「大切なことを伝える塾。社会のひずみは個人のひずみを直さないとなくならない」と語る。
 無塾には3歳~小学校3年生対象のネストコース、小学校4年生以上のフレッジコースがある。問い合わせは電子メール(mujuku@willi.co.jp)へ。