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御嶽山噴火から27日で7年 慰霊登山で初めて八丁ダルミで遺族ら黙とう

立ち入り規制が続く八丁ダルミに立ち入り、噴火時刻に合わせて黙とうをささげる遺族ら(26日午前11時52分)

 戦後の火山災害で最多の死者・行方不明者を出した御嶽山の噴火から、27日で7年を迎える。区切りの日を翌日に控えた26日、御嶽山噴火災害の被災者家族らでつくる「山びこの会」が慰霊登山を行い、多くの犠牲者を出した山頂付近の尾根「八丁ダルミ」の王滝村の区域の一部に立ち入った。噴火災害以降、一般登山者の入山が規制されている区域で、遺族らが慰霊のために立ち入るのは初めて。村の許可を受けた。

 午前11時35分、4家族8人が王滝頂上(2936㍍)から八丁ダルミに入った。頂上から300㍍ほどの場所にある「まごころの塔」近くに設けた献花台の前で、噴火時刻の午前11時52分に黙とうをささげた。一人一人が線香を手向ける間、同会事務局代表のシャーロック英子さん(62)が、被災者63人全員の名前を読み上げ、冥福を祈った。規制区域への立ち入り時間は約40分だった。
 噴火災害で次男の祐樹さん=当時(26)=と、祐樹さんの婚約者の丹羽由紀さん=当時(24)=を亡くした所清和さん(59)=愛知県一宮市=は、由紀さんの父親から「娘はヒマワリのように明るい子だった」という言葉を聞いて以来、王滝村でヒマワリの苗を植え続けている。「息子たちが選んだ山にヒマワリを献花するために、体力が続く限り御嶽に登りたい」と話した。
 27日は王滝村の松原スポーツ公園で献花式が開かれ、木曽・王滝両町村長ら地元の関係者が参加を予定する。例年開く追悼式は新型コロナウイルスの影響で中止となった。