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正調安曇節 松川で猛練習

 10月9日に安曇野市の穂高神社で行われる郷土民謡・安曇節の公募新作歌詞の披露に向け、発祥地の松川村の有志が23日、村内の有明山社の神楽殿で練習を行った。応募作品の中から選ばれた10作品を正調安曇節で歌うことになっていて、正しい音程や節回しを身に付けようと、真剣そのもので取り組んだ。

 正調安曇節の歌の指導員である梨子田芳正さん(74)が、歌い手となる三田寺博さん(73)、等々力秀和さん(80)、梨子田長生さん(65)に稽古をつけた。降駒光麿さん(78)が尺八で、草間良子さん(73)が三味線で伴奏した。
 本番では伴奏と踊りに合わせ、慣れない歌詞で歌うことになるため、「中途半端な練習では人前で披露できない」と、古典の歌を繰り返した。手本となる歌声を発しながら、歌い手の音程や節回しを確認していた梨子田芳正さんは「頭でなく体で覚えて。そうしないと伴奏と踊りに合わせられない」と求めていた。
 安曇節を歌いやすくした豊科調との違いもあり、等々力さんは「長年豊科調で歌ってきたので、染みついてしまっている」と苦笑しながら、「梨子田先生の正調の泥臭さがいい。これを身につけたい」と話していた。
 安曇節の歌詞の公募は、松川村と安曇野市の文化団体でつくる実行委員会が主催している。企画プロデュース担当の吉澤玄秀さん(76)は「安曇節を100年先までつなぐ第一歩と考えている」と力を込めていた。
 新作の発表は10月9日午後3時から約1時間、穂高神社の神楽殿で行われる。