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捉えたタカの渡り 松本・白樺峠にどっと人出

タカの渡りを撮影しようと全国から集まった愛好家

 冬を前にタカの仲間が暖かい南国に旅立つ「タカの渡り」が今秋も本格化し、松本市奈川の白樺峠(標高約1600メートル)で見られている。青空が広がった20日はサシバやハチクマ、ノスリなどタカ科の猛禽類が上昇気流に乗って峠の空を高く舞い上がっていた。

 3連休最終日ということもあり、峠にある観察拠点「たか見の広場」には全国から2、300人が集まった。タカが峠近くに差し掛かると、一斉に望遠レンズが上を向き、シャッターが切られていた。
 市が主催するエコスクールの一環で観察会も開かれ、市民12人が参加した。参加者は双眼鏡などで渡りの様子を見たほか、この場所で30年以上にわたって観察を続けている中村照男さん(70)=池田町中鵜=からタカなどの生態について説明を受けた。自然観察が大好きだという本郷小学校1年の小川惠大君(6)は「飛んでいるところがかっこよかった」と喜んでいた。
 タカの渡りは、姿を見せる種類を変えながら10月中旬くらいまで見られるという。信州野鳥の会の上條恒嗣顧問は「シーズンで1万羽を超える渡りが見られるところはそう多くはない。この場所を大切にしながら多くの人に訪れてほしい」と話していた。