地域の話題

野良猫 増やさないで 王滝ねこ会 不妊・去勢手術呼び掛け

移動手術車内で行われる不妊手術。中越君(左)が連れてきた野良猫の手術を見守った(15日、王滝村)

 木曽郡内で野良猫が増えて、汚物などが各地の住民を悩ませている。これ以上野良猫を増やさないよう、ボランティア団体・王滝ねこ会が主導し、繁殖を防ぐための不妊・去勢手術を受けさせる取り組みが続く。15、16日も王滝村と上松町で、捕獲した計20匹に手術を施した。

 両日とも長野市の獣医師・松木信賢さんが移動手術車で施術した。昨年6月から自宅周辺にいる雌の野良猫を連れてきた王滝中学校1年の中越貴文君(13)は「近頃一緒にいる雄も捕まえたら受けさせたい」と話した。
 同会によると、野良猫が増える一因には、飼い猫が去勢・不妊手術を受けていないことがある。特に雄猫は行動範囲が広いため、たとえ室内飼いであっても手術は必要といい、一昨年から野良猫に手術を受けさせる取り組みを続けている。同会は「猫たちは本能的に繁殖していく。まずは手術を受けさせて」と話す。
 野良猫による被害を防ぎ衛生環境を守るため、上松町は昨年度、大桑村は本年度に飼い猫・野良猫を対象とした繁殖制限手術費を補助する制度を新設した。上松町では昨年度の申請が39件あり、本年度はすでに11件ある。村議会9月定例会でも話題に上った大桑村もこれまで5人から計6匹の申請があった。
 県木曽保健福祉事務所によると、近年は毎年40~70匹程度の迷い猫を引き取っている。一部は譲渡されるが、処分される猫も少なくない。
 同会事務局の小谷洋子さんは「住民へ手術の必要性の理解を啓発していきたい。もし(野良猫で)困ったら行政に相談してほしい」と呼び掛けていた。