政治・経済

塩尻でワイン仕込み本格化 新酒発売は来月上旬

ピークを迎えたナイヤガラの醸造作業

 塩尻市内のワイナリーで、今季の醸造作業が本格化した。新型コロナウイルス禍で飲食店での酒類消費の低迷が続く中、個人の多様な好みに対応した商品を展開するなど、逆風の中でも工夫しながら特産のワインを消費者に届けている。

 塩尻町のアルプスでは今週、白ワイン用のナイヤガラの仕込み作業がピークを迎えている。市内を中心に契約農家から出荷されたブドウを1日当たり約100トン仕込む。受け入れ検査の後、「除梗破砕機」で茎やへたを取り除き、搾汁してタンクに入れる。約1週間発酵させた後、10月上旬に新酒が発売となる。
 矢ケ崎学社長によると、今季のブドウは6月の低温や盆の大雨で生育が心配されたものの、最近の好天で例年並みの上質に仕上がっており、ワインの出来も期待できる。
 今月後半からは赤ワイン用のメルローやブラッククイーン、シラー、白ワイン用のシャルドネ、ソーヴィニヨンブランなど多様な品種の仕込みが順次始まり、醸造作業は11月まで続く。
 同社は飲食店でのワイン消費が減った分、スパークリングや低アルコールなど多様な需要に応える商品ラインアップで売り上げを維持している。矢ケ崎社長はワクチン接種の進展を見込み「今後は飲食店での消費復活にも期待している」と話す。