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安曇野市内の農業水路 10年かけ大改修 更新費3億5350万円に

全面的な改修工事が必要な「S―2」に区分された水路の一つ(穂高柏原)

 安曇野市や水利組合などが管理する幅35センチ以上の農業用の水路や、その水路にある水門のうち、計76カ所に漏水や変形があり、大規模な改修が必要な状況となっている。水路は延長全体の1・9%(9・1キロ)、水門は全体の2・0%(7基)で早急な対策が必要で、施設の更新のためには約3億5350万円が必要だ。市は8月に策定した市農業水利施設個別施設計画に基づき、本年度から10年間で水路などの更新工事を進める。

 土地改良区が管理する農業水利施設を除き、水路と水門、水路に水を取り込む頭首工の状況を令和元年度と2年度に調査した。県農業水利施設保全管理会議が定めた手引きに基づき、全面的な改修が必要な「S―2」から、不具合がなく10年間は心配が不要な「S―5」までの4段階で評価した。
 対象となる水路の延長は488・8キロで、「S―2」に一部補修が必要な「S―3」も合わせると全体の29・4%(143・7キロ)で不具合が見つかった。水門351基のうち、「S―2」と「S―3」は15・1%(53基)だった。頭首工の6カ所は、全て現時点では施設の更新や補修が必要ではないという結果になった。
 市はS―3についても、財政面の負担を考慮しつつ補修を進める考えを示している。耕地林務課は「老朽化の進行とともに突発的な事故や急激な機能低下が懸念される。より効率的な補修と更新に取り組み、将来にわたる安定的な機能発揮を図る必要がある」としている。