政治・経済

松本城周辺に指定喫煙所 松本市が設置検討 受動喫煙防止区域も指定

指定喫煙所の設置が検討される松本城周辺。受動喫煙を防ぎつつ、愛煙家の居場所の確保を模索する

 松本市の臥雲義尚市長は14日、市受動喫煙防止対策ガイドラインを見直し、松本城周辺に指定喫煙所を設置する意向を市議会9月定例会で明らかにした。従来の市の方針は設置基準が厳しく、結果的に喫煙所の整備が困難だったことから、屋外灰皿のある近隣商業施設に愛煙家が集中して市民から苦情が寄せられていた。月内にも市健康づくり推進協議会に改定の意向を伝え、同意を求める。

 一般質問2日目、川久保文良氏(開明)の質問に答えた。
 現行のガイドラインは指定喫煙所を設置する場合、天井や4面の壁を備えたコンテナ型(箱型)を原則とし、周囲に煙が流出しない十分な排気設備を求めている。ただ整備には1500万円程度を要するほか維持にも年数百万円が掛かり「禁煙の普及を呼び掛ける立場からも非現実的だった」(健康づくり課)。
 新たな方針では喫煙スペースと周囲を間仕切りするパーティション型喫煙所の導入を検討する。費用が200~300万円程度に抑えられ、必要に応じて移設もできるという。JR松本駅周辺と同様、松本城周辺を受動喫煙防止区域に指定した上で整備する考えで市有地から優先的に設置場所を検討する。
 受動喫煙防止対策の機運が高まる中、市は令和元年に市受動喫煙防止に関する条例を定めガイドラインを策定した。松本城に隣接する市役所も全面禁煙となる一方、近くのコンビニが喫煙する職員らのたまり場となり、川久保氏は市役所への特定屋外喫煙場所の設置を提案していた。臥雲市長は職員に限らず「市民や観光客が喫煙できる場所を検討したい」としている。