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大雨1カ月 道路や護岸など復旧急ピッチ

今村橋の仮橋近くの左岸。次の増水に備えて護岸を守る応急対策が進められている

 中信地区に大きな被害をもたらした8月の記録的な大雨から14日で1カ月となる。傷んだ道路や橋、川の護岸などの応急工事が急ピッチで進められている。奈良井川の一部の堤防道路では通行止めが続いており、災害の爪痕が残る。

 新しい橋を建設している松本・塩尻市境の奈良井川・今村橋では、仮橋が被災し通行止めになっている。歩行者と自転車は隣の新橋の一部を通行している。県松本建設事務所は21日午後3時、歩行者と自転車の通行を仮橋に移す。新橋の建設を進めるためで、仮橋に車両を通過させることも検討している。
 今村橋の上下流部分は両岸の計4カ所が傷んでおり、被害の拡大防止を進める。堤防が一部欠損した左岸上流部分は仮の堤防を造った。「今は応急的な復旧。(川の水が)あふれないようにすることを優先している」(県奈良井川改良事務所)とする。
 松本市などによると、奈良井川堤防道路は今村橋―小俣橋間(両岸)、小俣橋―上二子橋間(右岸)で通行止めが続く。護岸工事が必要なため、通行再開の見通しは立たない状況となっている。今村橋上流右岸側も道路が崩れている。奈良井川の島立橋~月見橋の河川敷両岸にあるマレットゴルフ場では、市が復旧に向けて、被害規模の調査を継続している。
 塩尻市は、市道高ボッチ線のうち、松本市境から上る「崖の湯ルート」について13日、8月14日から実施していた通行止めを解除した。秋の高ボッチ観光を楽しみにしていた多くの行楽客が早速、雲海の広がるパノラマを楽しんだ。一方、塩尻市側から上る市道高ボッチ線「東山ルート」の復旧は来年度以降の見通しだ。
 松本市と木祖村を結ぶ県道奈川木祖線、同市と岐阜県を結ぶ県道奈川野麦高根線はそれぞれ通行止めとなっている。