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安曇野 天蚕糸商品に学生の感性 審査高評価なら採用へ

市職員も参加して開かれているウェブ会議(市役所本庁舎)

 安曇野市や市観光協会、市商工会などで組織する市海外プロモーション協議会は本年度、東京都と大阪府、福岡県の服飾系専門学校の学生10人と協力し、伝統の天蚕糸を使った新たなビジネスプラン造成に取り組んでいる。学生が2人一組の5チームに分かれ、どのような商品を、誰を主なターゲットにして販売するかなどを検討している。来年3月の審査会で高評価を受けたプランが採用され、市天産センター(穂高有明)で商品化される。

 学生は8月から、ウェブ会議システム・Zoom(ズーム)を使って話し合いを重ねている。現在はどのような商品を作るか検討しており、外国人の関心が高い着物や、ハンモックといったアウトドア用品で天蚕糸を活用する案が出ている。肌の弱い人の負担を減らせるシャツなどにするアイデアもある。
 ウェブ会議は来年2月までに13回を予定している。商品案が固まれば製造の方法やコスト、販売方法などを考え、来年1月には簡易サンプルを作成する。3月の審査会で、若者に人気のデザイナーらが各チームのビジネスプランを評価し、採用されれば来年度に商品化される見通しだ。
 学生の感性を天蚕糸の認知度向上に役立てようと、初めて企画した。東京モード学園(東京都)の4年生・芦埜由香さん(21)は天蚕糸について「人の手では作ることのできない質感や良さが詰まっている」と話す。芦埜さんとチームを組む大阪文化服装学院(大阪府)の3年生・吉井佳弥さん(21)は「すごくきれいな黄緑色を生かしたい」と意気込んでいる。