政治・経済

認知症患者の靴にGPS 来月から塩尻市が機器貸し出し

 塩尻市は10月から、認知症の高齢者向けに、衛星利用測位システム(GPS)機能付きの靴型探索機器の貸し出しを行う。着用を忘れにくい靴にGPSを内蔵することで、外出中に道に迷ってしまった場合にも確実に探し出せるようにして、介護する家族の負担を軽減する。

 探索機器は、専用の靴のかかと部分にGPS機器を収納する。家族はスマートフォンや電話サービスで着用者の位置を確認できる。21・5~27センチの間で0・5センチ刻みでサイズが用意されている。
 道に迷う恐れがある65歳以上の人を在宅介護している市民を、貸し出し対象とする。付属品代230円を最初に支払い、月額基本料金の一部の660円を負担すれば利用できる。初期費用5500円の全額と付属品代のうち1万円、月額基本料金2200円の3分の2は市が負担する。
 市は従来、かばんに入れたりベルトに装着したりする手のひらサイズの携帯型探索機器を貸し出してきた。ただ、手ぶらで出掛ける習慣の人だと「不携帯」になってしまうことがあり、認知症の人の家族から、より着用につながる機器を要望する声があった。
 従来型の機器は現在、約10人が利用しており、靴型への乗り換えもあると想定している。市長寿課の古畑千穂高齢支援係長は「認知症の人を見守る家族の負担を、少しでも和らげたい」と話す。問い合わせは同係(電話0263・52・0280)へ。