地域の話題

吃音のこと知ってほしい 明科の丸山さんが市民団体設立

市内のイベントで「チームスキャット」を立ち上げた思いを語る丸山さん

 言いたい言葉を滑らかに発せられない「吃音」について知ってもらおうと、当事者である安曇野市明科中川手の団体職員・丸山達也さん(31)が市民団体「チーム スキャット」を立ち上げた。吃音のある人が活躍できる場づくりも目指し、「いろいろな人を巻き込み、みんなが幸せになる活動ができれば」と力を込める。

 メンバーは丸山さんと、吃音者の自助グループ「信州言友会」で丸山さんが出会った上田市の男性の2人で、今年6月に団体を発足させた。将来的には当事者たちと一緒に安曇野で農業に取り組み、地域活性化にもつなげたい考えで、現在は市内のイベントなどに参加して仲間の輪を広げている。
 丸山さんは長野市出身。10歳くらいのころから吃音を自覚し始めたものの、コンプレックスに感じて長年受け入れられずにいた。吃音であることを誰にも打ち明けられず、職場ではコミュニケーションがうまくいかなかったり、「声が小さい」と指摘されたりと、生きづらさを感じていた。
 平成31(2019)年4月、転職を機に安曇野に移住。「今までと同じ思いはしたくない。自分を変えたい」との思いから、就職先のNPO法人の代表に自分が吃音であることを打ち明けた。「大丈夫だよ」と受け入れられたことで「安心感が生まれた」。代表の勧めで、これまで参加をためらっていた信州言友会の活動にも参加するようになり、自分と同じ生きづらさを抱える当事者がたくさんいることを知った。
 自身の経験から安心して働ける場所の大切さを実感し、「吃音に関する活動がしたい」という思いが芽生えた。市民団体に所属する職場の同僚に相談して自身の団体を立ち上げた。「吃音そのものを知らない人もいると思う。多くの人に関心を持ってもらえれば」と願っている。