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感染症精通の人材養成 信大病院が県と連携しセンター開所

センターの看板を掲げ記念撮影する濱田学長(中央)ら

 信州大学医学部付属病院(松本市旭3)は30日、県と連携し、感染症分野に精通した医療従事者を養成する県医療教育研修センターを開所した。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、対面型の研修に代わりeラーニングを活用して同病院の先端医療を県内の病院などで共有し、県全体の感染症医療の基盤強化につなげる。

 信大と県の包括協定に基づき、病院南側の県松本旭町庁舎と、病院敷地内に建設した新棟の2カ所で展開する。旭町庁舎では従来、県と医療連携事業に取り組んでおり、新たに教育研修事業を加える。高機能の患者ダミー人形を用いた治療の再現や、防護服の着用方法をはじめとする感染予防対策などをeラーニング教材にまとめ、学生や院内スタッフ向けだけでなく県内の病院や高齢者福祉施設にも配信していく。
 新棟は鉄筋コンリート平屋(200平方メートル)で、感染症まん延時などはトリアージスペースとして活用される。ダミー人形も今回追加導入し、事業費計約2億円は令和2年度の国の補正予算が充てられる。
 同日、濱田州博学長と川真田樹人病院長、オンライン参加の阿部守一知事が記者会見した。濱田学長は「先端的医療の研究・教育のみならず地域医療の核となり、県内の医療水準向上に努めることも必要」と話した。阿部知事は「感染症に対応する人材の確保・養成は最も重要。県としてもさまざまな角度から支援していく」と述べた。