地域の話題

歩道・車道 ポールで区分 松本市波田の市道で実験 車両速度が減少

波田地区の住宅地の市道に立てられているポール

 松本市は、波田地区の住宅街を走る市道波田99号線に、歩行者の安全を守るために車道と歩道を分けるラバーポールを路肩に設ける取り組みを行っている。市道は渋滞する国道158号の抜け道として朝夕の交通量が多く、市は8月の1カ月間に交通社会実験としてポールを設置してきた。通行する車の平均速度が抑えられるなど効果があったことから、9月以降も設置を続ける方針だ。

 ポールは波田地区を東西に走る市道約300メートル区間に4カ所設置されている。車道と歩道を分ける路肩線上の両側に2本ずつ立てられ、約6メートルある道路幅をポール間は3メートルに狭めている。ポールが立った場所はすれ違いができず、行き交う車がポール付近で停車する必要があり、必然的に通過速度が下がる。設置した市建設課によると設置前に比べて設置後は通過する車両の速度が平均で時速3~4キロ下がったという。
 市道沿いの住宅に住む女性(45)は「朝夕は本当に車が多く危なかった。ポールは子供たちの安全に絶対につながっている」と歓迎する。ポールが設置されている場所は、新たな住宅が建ち、住民が増えている。今回は市が地元の要望を受け安全施設として整備した。市は地元町会などに9月以降も設置を続けることを近く説明する。波田地区の社会実験で一定の効果が確認されたことから、市建設課は「他の地域に設置するなど具体的な動きは今のところないが、危険な場所などで要望があれば、警察と協議して検討していきたい」と話している。