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若年層の感染 急拡大 松本市保健所が危機感 経路不明は5割

新型コロナの感染増加へ警鐘を鳴らす市保健所の塚田所長

 松本市の18日の新型コロナウイルスの感染者が30人を超え過去最多になった。市保健所は同日、市役所で緊急の記者会見を開き、塚田昌大所長が市民に感染防止を徹底するように呼びかけた。8月に入って市内の感染者は急増し、直近1週間(12~18日)の新規陽性者は過去最多となる148人となった。このままのペースが続けば宿泊療養施設や医療機関をひっ迫しかねず、市保健所は人流の抑制を含めてこれまで以上の感染対策の徹底を求めている。

 塚田所長は若年層の感染が多いことを踏まえ「夏休みが終わり学校での集団生活が始まった時に、感染が広がらないようにしなければ」と危機感をあらわにした。
 市保健所のまとめだと18日現在、市内で感染が確認され療養しているのは169人。このうち39人が医療機関に入院しており、中等症が4人、軽症が35人となっている。宿泊療養施設に入所しているのは110人、自宅療養は14人で、6人が調整中という。
 感染者を年代別でみると20~30代で48%を占める半面、新型コロナワクチンの接種が進む60歳以上は3%で、「感染防止にワクチンはまぎれもなく効果はある」(塚田所長)。感染経路を見ると経路不明が5割近くを占め、市中感染の広がりをうかがわせる。
 市内の医療体制は、入院が長期化する高齢の患者が少ないため、今すぐに医療崩壊するようなことはないが、塚田所長は「お盆の人の動きもあり、これからの1週間が(感染拡大か)見極めの時期になる」と警戒する。市保健所は「発熱など少しでも体調に変化があれば、仕事や学校に行かず、すぐにかかりつけ医や市の受診相談センターに連絡を」と呼びかけている。