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安曇野の白鳥飛来地 大雨で被災 御宝田遊水池、犀川白鳥湖

河川敷一帯が浸食されたため、立ち入り禁止になっている犀川白鳥湖(18日)

 停滞した前線による大雨の影響で、白鳥越冬地として知られる御宝田遊水池(安曇野市明科中川手)と犀川白鳥湖(同市豊科)が大きな被害を受けた。2カ所とも犀川の河川敷にあるため、川の増水によって冠水し、のり面や通路などが削られた。特に犀川白鳥湖の被害は甚大で、関係者からは「今年は観察小屋などを河川敷に入れられない」などと落胆の声が上がっている。

 御宝田遊水池は、水をためるための下流の石積みや岸が流され、池の水がなくなった。池に続く通路もほとんど削られた。遊水池一帯は昨年の7月豪雨でも冠水しており、「御宝田白鳥の会」の石田良夫さんは「2カ所とも駄目になっては白鳥がゆっくり休める場所がなくなってしまう」と心配していた。市観光交流促進課は「国や地元団体と相談しながら、10月の飛来には間に合うように復旧させたい」としている。
 上流にある御宝田水のふるさと公園も昨年の豪雨で冠水し、住民有志でつくる「明科マレットゴルフクラブ」が今年から独自に復旧作業に取り組んでいる最中だった。今回の雨で再び水が流れ込み、内川教幸会長は「あと10日で目標の18ホールが完成するところだった」と肩を落とした。
 犀川白鳥湖では17日、国土交通省千曲川河川事務所が崩れた堤防を保護するため、約20メートルにわたって袋詰め玉石を敷き詰めた。最終的には元の河川敷に復旧させる方針だが、今後の工事予定は未定。白鳥の観察や保護活動に取り組むアルプス白鳥の会の事務局・会田仁さんは「白鳥は来るだろうが、見に来る人が車を止める場所がない。今年の白鳥湖での観察は難しいと思う」と落胆していた。