政治・経済

地域の4社連携 技術PR ウエアラブルデバイス製造受託

地場企業連携で製造した製品を持つ丸栄工業の鈴木社長

 塩尻市内を中心に松本地域の製造業4社が連携し、首都圏の企業から受託製造したウエアラブルデバイス(身に着ける電子機器)が販売されている。近隣の複数の企業が開発段階から連携するのは珍しいといい、松本地方の中小製造業の技術力や信頼性をアピールする狙いがある。

 製品は、HEATVANCE(ヒトヴァンス、東京都)が販売する「熱中対策ウオッチ カナリア」。手首に装着すると、体の奥の「深部体温」を検知し、熱中症の危険をアラームやLED(発光ダイオード)で知らせる。
 企業連携は、同製品の初期モデルから製造に関わっている丸栄工業(塩尻市宗賀)が、同じ塩尻市機械金属工業会所属の信州吉野電機(同市広丘高出)、ラージヒルソリューションズ(同市広丘堅石)、長年の取引先であるシナノカメラ工業(松本市寿北3)に声を掛けて実現した。
 同製品の製造工程が松本地方で完結するのは初めて。4社とも30分以内で行き来できる圏内にあり、直接の顔合わせを含め緊密に連絡を取り合いながら新モデルの開発を進めた。組み立て、樹脂成形など得意分野を生かして各工程を分担した。
 丸栄工業の鈴木文夫社長は「地域内だけでもいろいろなメーカーがあり、力を合わせれば大きな仕事ができる」と説明する。「塩尻、松本の会社に仕事を振れば何でもやってもらえる、と思ってもらえるようになりたい。その第一歩になれば」と話している。
 同製品は税込み4950円でHEATVANCEのホームページで買える。