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上高地線 復旧めど立たず 傾く橋脚 調査は難航 

大雨の影響で田川橋梁橋脚が傾き、線路のある鉄橋部分がゆがんだアルピコ交通上高地線(16日午前11時ころ)

 停滞した前線の影響による大雨は県内各地に大きな被害をもたらし、松本市内を走る鉄道・上高地線は田川の橋梁が傾いて16日現在、松本―新村間は運行再開のめどが立っていない。土砂崩れや倒木で、中信地方と大都市圏を結ぶ鉄道や道路も一部は運休や不通が続き、生活への影響は長期に及びそうだ。

 上高地線は14日午後、西松本駅の西側にある田川橋梁の橋脚が傾き、運休となった。運行するアルピコ交通鉄道事業部によると、田川の水位がまだ高いことから橋脚の調査は行えず、「どのように復旧させたらよいのか見通しも立たない状況」(同部)という。
 同社は16日から松本―新村間でバスによる代行輸送を始めたほか、新村―新島々間で始発から運行を再開した。

 JR中央西線は、塩尻市楢川地区や上松町など複数箇所で線路に土砂が流入し16日、高蔵寺(愛知県春日井市)―塩尻間で始発から終日運転を見合わせ、特急しなのの上下28本が運休した。しなのは17日も終日運休し、篠ノ井線の松本(一部塩尻)―長野間で臨時快速列車が運行される。中央東線と大糸線は通常通り運転するが、塩尻―岡谷間の辰野経由の普通列車は終日運休し、再開見込みは立っていない。
 国道19号は、塩尻市や木曽郡内で土砂流出があり、複数箇所で全面通行止めとなっていたが、16日朝までに通行できるようになった(一部片側交互通行)。
 国道361号・権兵衛ルートは、姥神トンネルの木曽町側で土砂崩れがあった。復旧のめどは立っていない。塩尻市の県道姥神奈良井線がう回路となる。
 生活道路や山岳道路も各所で崩落や雨量規制などにより通行止めが続いている。