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明科にシェアスペース「龍門渕てらす」完成

完成した龍門渕てらすのオフィスと、スタッフらに囲まれる坪川さん(前列右から2人目)と増田さん(同3人目)

 安曇野市明科中川手にある空き家をリノベーション(大規模改修)したシェアスペース「龍門渕てらす」が、23日オープンした。築60年を超える民家が、居心地のよいオフィスやギャラリー、キッチンを備えた場所に生まれ変わり、幅広い年代の市民が集う施設として新たなスタートを切った。

 眺望が素晴らしい窓際のオフィスと、シェアキッチンのダイニングにもなるオープンスペースには、市内の松枯れ材で作った椅子や机を並べた。松枯れ材は床などにも使い、手作りの蜜ろうワックスで磨いてぬくもりのある風合いに仕上げた。
 シェアキッチンは当面、市内在住の夫婦による「灯」が週5日、朝9時から定食メニューを提供する。テークアウトの弁当なども販売する。明科七貴の「のきさきカフェ」も、週に1、2回、「出張営業」する予定だ。
 オープン前日には、龍門渕てらすのすぐ近くで生まれ育ち、完成を心待ちにしていたという坪川ふよ子さん(101)と、いとこの増田とよ子さん(99)が見学に訪れ、思い出話に花を咲かせた。明科の変遷を長年見守ってきた2人は「昔はとてもにぎやかだった。最近は本当に寂しくなってしまった」と口をそろえ、てらすに多くの人が集まって活気が生まれることを期待していた。
 改修は今年2月に着手した。資金の一部はクラウドファンディングで賄い、内装のワークショップを開くなどして関心を高めてきた。てらすを運営する合同会社・うずまき代表の横内健人さん(57)は「多くの人に協力してもらった。使ってこその場所。空き家利活用のモデルケースになれば」と話していた。
 レンタル料など詳細は、うずまきのフェイスブックで紹介している。問い合わせ、予約は横内さん(電話090・4002・9921)へ。灯への問い合わせは(電話090・6543・2874)へ。