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御嶽山・王滝頂上へ入山規制解除 奥社で開山祭 噴火後初

 王滝村は10日、御嶽山の王滝頂上(2936メートル)への立ち入り規制を解除した。夏山シーズンを通して頂上に登れるのは2年目となる。王滝村の御嶽神社は王滝頂上にある奥社で開山祭を営んだ。登拝者や一般登山者の安全を祈る神事を頂上奥社で開くのは、平成26(2014)年9月の御嶽山噴火災害以後では初めて。

 王滝口登山道の8合目から王滝頂上までの規制が解除された。この日の王滝頂上は雲や霧で覆われ、新型コロナウイルスの影響もあってか、登山者の姿はまばらだった。東京都日野市の会社員・国井幸雄さん(44)は「新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が再び発令される前に」と悪天候を承知の上で訪れ、王滝頂上から剣ケ峰(木曽町、3067メートル)方向に手を合わせた。「山頂に立ち、お祈りすることができただけで満足です」と話していた。
 王滝頂上への立ち入り規制は、今月1日から剣ケ峰への入山規制を解除している黒沢口登山道(木曽町)と同じく10月12日まで解除される。なお、9合目避難小屋から王滝頂上間の入山は午前7時から午後2時まで。
 開山祭は、噴火で被災し昨年6月に再建した本殿で営んだ。神職や氏子ら15人ほどが参列し、山の平穏と繁栄を祈った。斎主を務めた権禰宜の下原伸一さん(50)は「頂上奥社で7年ぶりに催行できた。(噴火前の)元のにぎやかな御嶽山に戻れば」と期待した。7合目の遥拝所で祈祷した滝和人宮司(68)は「頂上登拝が御嶽信仰の原点。ようやくこの日を迎えられた」と安どした。
 木曽町三岳の御嶽神社は同日、剣ケ峰にある奥社で開山祭を営んだ。