政治・経済

介護用品譲渡 仲介5年目 松本市リユース事業 成立25件 周知は途上

市のホームページで紹介されている「譲ります」の介護用品

 介護用品や福祉用具を譲りたい人と必要とする人を仲介する、松本市の「福祉用具等リユースあっせん事業」が平成29(2017)年6月の本格実施から5年目を迎えた。子供服やおもちゃのお下がり会が各地に普及する中、シルバー世代が主対象のリユース事業としてスタートし、6月末までに25件の受け渡しが成立した。ただ事業の周知はまだ途上で、高齢福祉課が利用を呼び掛けている。

 ▽車椅子▽歩行器▽手押し車▽歩行補助つえ▽電動を除く介護用ベッド▽ポータブルトイレ▽シャワーチェア―の7点について、譲りたい人と必要とする人を橋渡しする。双方の登録を求め、高齢福祉課がマッチングを図り、当事者間で無償譲渡してもらう流れだ。
 事業の利用は市民に限り、受取人は介護保険制度の公的給付対象でないことが条件となる。29年1月からの試行期間も含めると6月末までに「譲ります」47件、「譲って」33件の登録があり、うち25件が成立した。
 子供の成長とともに着られなくなる子供服と同様、介護用品や福祉用具も「高齢者の状態の変化に合わせて不用になるケースが少なくない」(同課)。一方で介護保険サービスを受けていない場合は物によって購入に10万円前後がかかり、事業は当事者双方のニーズに合致しているようだ。
 市は介護関係の講演会やケアマネジャーの勉強会などで事業を周知している。担当者は「まだ成立件数は少ない。譲るという善意で成り立つ仕組みを一人でも多くの人に活用してもらいたい」と話している。