地域の話題

生坂・犀川右岸の堤防強化 小立野区の900メートル改修完成

生坂村小立野の犀川右岸に整備された堤防(千曲川河川事務所提供)

 生坂村小立野の犀川右岸沿いで、国土交通省千曲川河川事務所が改修を進めてきた堤防のしゅん工式が4日、堤防近くの広場で開かれた。既存の堤防が低く、大雨や台風による増水で災害が発生する危険が高い一帯で、約900メートルにわたり堤防の高さや幅が強化された。式には国や県、地元住民など関係者約30人が参加し完成を祝った。

 堤防の高さは約2・4メートルから5メートルになり、幅(堤防最上部)は3メートルから5メートルに広がった。鉄筋コンクリート製の樋門1基が設けられ、堤防上の幅約4メートルにアスファルト舗装がされている。小立野の犀川では、昭和58(1983)年の台風で川の水が集落にあふれ浸水被害などが発生、平成18(2006)年の大雨では堤防の最上部まで水が迫り、上流のダムで水量を抑えるなど、緊急の水防対策が行われた。
 千曲川河川事務所の齋藤充所長は「堤防高、堤防断面共に強度が足りず改修が急務だった。引き続き地域の安心・安全につながる治水対策、河川整備を進めていく」とあいさつした。藤澤泰彦村長は、昨年7月の大雨の際、おおむね完成していた堤防のおかげで小立野区に避難勧告を発令せずに済んだことに触れ「築堤工事の効果を身をもって感じた」と話した。
 小立野区の久保田敏通区長は「地域住民の安心につながりありがたい」と喜んだ。改修工事は平成28(2016)年に着手し、3月末までに完了した。事業費は約8億円。