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新たな古墳 波田で発見 国道158号沿い 真光寺遺跡

発掘された円墳。上部はないが、横穴式石室や周溝があることが分かる

 国が中部縦貫自動車道の「松本波田道路」の建設予定地としている松本市波田地区の「真光寺遺跡」で、円墳が発掘された。県埋蔵文化財センター(長野市)によると、波田で古墳が見つかったのは初めて。建設工事に先駆けて、埋文センターが4月から発掘調査を進める中で見つかり、「波田の地域史をより明らかにする上で重要な資料になる」とみている。

 真光寺遺跡は、アルピコ交通上高地線・三溝駅の北東、国道158号線沿いにある。埋文センターによると、円墳は盛り土の墳丘で、直径は最長約12メートル。南側に幅約1・85メートルの開口部があり、長さ(奥行き)約7・5メートルの横穴式石室となっている。円墳の外側には、一般的に墓の境や儀礼場所などとして作られる溝「周溝」がある。
 埋文センターや地元の波田歴史愛好会によると、波田地区の別の場所で古墳関連の遺物がこれまでに発見され、隣接の新村地区に古墳があることなどから「波田にも古墳があるだろう」と考えられていた。今回初めて発掘され、埋文センター調査第一課の河西克造課長補佐は「波田にやはり古墳があったと証明できたことは大きな成果。調査の成果を地元に還元していきたい」と話す。
 遺跡全体の発掘調査は来年度までの2年計画で、古墳については形状や作られた時代、どのような人物や装飾品が埋葬されたかなどを調べる。古墳が作られたのは主に古墳時代(4~6世紀ころ)だがその後も作られており、さまざまな資料を基に時代を推定する。
 松本市によると、市内では約180基の古墳が発見されている。波田を含む西部地域には少ない。古墳の大小に関係なく、古墳の発見は、かつてその周辺に集落があり、人々を率いる力のある人がいたこと、古墳を作って埋葬する人々がいたことなどが分かる手掛かりになり貴重で価値があるという。

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