連載・特集

2021.7.19 みすず野

 近くに引きこもりの中年の人が一人二人三人いると、知人に言ったら、彼は昔はいなかった、いまどうして増えているのか、社会の何がそうさせているのか考える必要がある、と返してきた◆さらにこうつけ加えた。企業等に勤めることが苦手な人たちだと思う。家で独りで働けるような仕事ならできるだろうし、ネット時代になって、それはあるのではないか。なるほど。引きこもり要因はそれぞれ異なるとはいえ、職場でのパワハラなど人間関係、親の介護による離職は十分あり得る。つまり、労働・家庭環境が引きこもりを生み出している◆放置すればするほど改善は見込めず、コロナ下において増えていると予測される。最終的には社会保障費増を招き、「私は関係ない」と思っている人のところにも跳ね返ってくる。引きこもりは日が浅いうちに適切に対応すると、立ち直れるとの調査結果がある。当事者や家族が孤立する前に、支援の手を差し伸べられないものか◆いったん人間不信に陥った人でも、家の中で働ければ、自らの存在価値の見直しや自信になるのでは。ネットで外部とつながり、報酬を得られる策はないだろうか。

連載・特集

もっと見る