地域の話題

CTNの日本語教室10年 外国由来の住民支える

意欲的に学ぶ受講者

 外国由来の住民を支援するNPO法人中信多文化共生ネットワーク(CTN)の「松本みんなのにほんご教室」が、開講10周年を迎えた。松本市中央1のMウイングを会場に日本語教師などのスタッフが教え、言葉の問題だけでなく日常の相談ごとにも寄り添いながら受講者たちの日本での生活を支えている。

 週2日午前中に開き、現在はブラジルやタイ、フランスなど出身の15人ほどが習熟度別に学ぶ。「日本人とコミュニケーションを取りたい」などと願う学習者は延べ8000人を数え、言葉の上達で進学や就職がかなったとの報告も寄せられている。
 教室での関わりから困りごとが明らかになるケースもあり、CTN内の専門家や行政機関につなげる役割も担う。中国出身のてい玲玲さん(38)=安曇野市=は「先生がとても親切で生活の分からないことまで教えてくれる。いろいろな国の方と仲良くなれることも楽しみ」と話している。
 CTNの活動から、通学していない青少年や言葉が不十分で就労が難しい人たちの日本語学習の場の必要性が認識され、平成23(2011)年に「松本市ヤングにほんご教室」として始まった。3年後に昼と夜のクラスを分け、昼は「松本みんなのにほんご教室」、夜は子供向けの「ヤングにほんご教室」となった。
 スタッフ8人はほぼボランティアで携わる。桑澤妙美代表(54)は「学習者が途切れず、とてもいい教室と自負している。もう10年続くよう若い世代の仲間を集めたい」と願う。米国でボランティアの英語教室を頼った経験のある稲葉真理子さん(42)=安曇野市=は春から加わり「皆さんやる気があるので、自分も役に立てたら」と意気込んでいる。
 10周年を記念して歩みや受講生の声をまとめたリーフレットを作り、市多文化共生プラザなどで配布している。問い合わせは同プラザ(電話0263・39・1106)へ。