教育・子育て

夏のマスク着用 悩む学校や保護者

マスクの使用について市教委の職員と意見交換する「笑顔と未来―」の保護者たち

 夏本番を前に、児童生徒へのマスク着用をどう指導すべきか、保護者や学校関係者が頭を悩ませている。新型コロナウイルスの感染対策から松本地方の小中学校でもマスクの着用が励行される一方、熱中症リスクなどを念頭に、各教育委員会は運動時は外すなど柔軟な対応を現場に求めている。ただ、低学年の児童ほど着脱の自己判断が難しいほか、マスク生活が当たり前になる中、外すことに抵抗を覚える子供もいるようだ。 

 松本市内の母親有志でつくる「笑顔と未来をつくる会」は22日、市教育委員会にマスク使用の改善を要望した。マスクを外す選択が当たり前に認められ、いじめや偏見の対象にならないことなどを求める内容。顔を真っ赤にしながらマスク姿で下校する児童や、息苦しくても友人の目を気にして外せない生徒が気掛かりという。
 小学5年生の女児の母親(46)は「短距離走でも着用している児童を見て怖くなった。時に外さなければ危険だということを小さな子供にも分かる形で指導して」と訴えた。
 市教委は「マスク着用は常に求めるものではない」として、校長会を通じて運動時や屋外で遊ぶ際などは必要としない旨を小中学校に通達している。ただ、学級単位での子供への指導は簡単ではないようだ。市内小学校の男性教諭は「マスクに対する考えには家庭ごと温度差がある。屋外であってもマスクを外している子供に市民からお叱りがくるケースもある」と話す。
 旭町小など市内複数の小学校は今月、マスク使用の指導基準を保護者向けに一斉メールした。着脱の判断に一定の共通認識を持ち、皆で気持ち良く学校生活を送るためだ。同校の大久保和彦校長は「子供たちの健康を守ることが一番。適切に対応したい」と話していた。