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医療の相談 専門員奔走 松本市保健所の支援センター

センターの活動内容などを市民に説明する嶋田さん

 松本市の中核市移行に伴い、4月1日に市保健所内に設けられた「医療安全支援センター」の活動が本格化している。専門の相談員が常駐し、市民からの医療に関するさまざまな相談に乗っている。17日には市大手公民館で、「賢い患者になるために」をテーマに相談員の嶋田廣子さん(63)による初めての講座が開かれた。同センターは、安心で安全な医療を市民が受けられるようにするため、今後も各地に出向いて講座を開催したい考えだ。

 講座には住民約20人が出席した。看護師として40年以上のキャリアがある嶋田さんは、医療現場の最前線に携わっていた経験を踏まえ、「(病院側に)自分の伝えたいことをメモして準備を」「納得できないことは何度でも質問を。治療方法を決めるのは患者自身」など、より良い医療を受けるためのアドバイスをした。参加した女性(73)は「将来のことを考える機会になった」と話していた。
 医療安全支援センターは、医療法の規定に基づいて保健所単位で設置される。相談員は患者と医療機関の間に立ち、中立的な立場からさまざまな相談を受け助言している。松本市のセンターは嶋田さんら相談員が市民からの医療に関する相談を受け付けている。4月の発足からこれまで約40件の相談があった。
 講座はセンターの活動を知ってもらうため、中央地区福祉ひろばに提案して開催した。今後も市民の希望を聞きながら、開催を検討している。嶋田さんは「病気を治し健康になるという目標はお医者さんも患者さんも一緒。病院側もさまざまな努力をしている。患者側も自分の考えや思いをきちんと伝えるように助言していきたい」と話していた。