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木曽ペインティングス秋に2年ぶり開催

 木曽地域にアーティストが滞在しながら作品を制作・発表する芸術祭「木曽ペインティングス」が、今年は10月から11月にかけて開かれる。平成29(2017)年に始まり、今秋で5回目を数える。新型コロナウイルスの影響で昨年は規模を縮小した代替イベントだったため、通常開催は2年ぶりだ。

 「千年のすみか」と題して開催する木祖村薮原の空き家では、作家約20人が参加を予定する。小木曽の空き家で「三時の光」と銘打った展示を手掛ける作家の中には、地元の郷土史家・澤頭修自さん(88)も名を連ねる。薮原の藤屋レジデンス(旧藤屋旅館)や、7月に新装オープンする木曽町日義の義仲館にも作品が並ぶ。
 芸術祭は10月23日から11月7日までの日程で開催される。地元の子供たちが準備に関わるのも芸術祭の特徴で、今月、木祖小学校の児童が会場に飾られる灯籠作りを始めた。このほどワークショップ(WS)の第1弾があり、芸術祭を主催する実行委員会の代表を務める画家・岩熊力也さん(51)=木曽町日義=らの指導で、灯籠にはめ込む獅子頭の絵を描いた。まず何も見ずに記憶している獅子を描き、その後、本物の獅子を見ながらスケッチするWSだった。
 児童にとっては、毎年夏の薮原神社例大祭「薮原祭り」に登場する獅子はなじみ深いものの、描き上げた獅子を実物と見比べて「全然違うよ」と苦笑い。岩熊さんは「見ているようで全く見ていない、知っているようで何も知らない、そんなことを体感してもらえる機会になった」と話していた。