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不登校の児童生徒増加 松本市 昨年度457人 小学生5年間で2・5倍

 不登校の児童生徒が全国的に増える中、松本市でも学校に通えない子供が増加傾向にある。特に小学生の増加が顕著で、要因は多岐にわたるという。市教育委員会は子供たちに寄り添った丁寧できめ細かな対応を掲げ、対策を強化している。

 年間30日以上欠席した市内の児童生徒は、昨年度457人を数えた。小学生は221人で5年前の2・5倍になる。昨年度は新型コロナウイルス禍で長期の休校措置が取られたため、例年と同じ条件では比較できない参考値だが、増加傾向は顕著だ。
 市教委の不登校支援アドバイザーらによると学校に通えない要因は友人、学業、家庭などさまざまで「一様に語ることはできない」。小学生の不登校の増加については、中学生に比べて自立が難しいため、周囲の環境の影響が表れやすいとみる。
 市教委は昨年度、不登校の児童生徒の支援に関する基本方針を策定し、学校現場や関係機関が一丸となって支援に当たれるよう情報共有を図った。学校に来られなくても、ICT(情報通信技術)を使って授業や活動に参加した場合出席や評価につなげるガイドラインも定め、運用が始まっている。中間教室や自立支援教員など従来の支援に加え、本年度はスクールソーシャルワーカーによる学校スクリーニング会議も新たに実施する。
配慮が必要な子供に早期に対応できる体制を整え、不登校などを未然に防ぐ目的で、全市への拡充も視野に初年度は4校での結果を検証する。
 学校支援センターは「子供たちが誰かとつながっていられることを大切にしたい。学校復帰だけでなく社会的自立を後押しできれば」としている。