政治・経済

原発事故時 静岡・御前崎の避難者受け入れ 松本地域で2万人余

避難経由所を設営する松本市音楽文化ホール

 静岡県御前崎市の中部電力浜岡原子力発電所で大規模地震による原子力災害が発生し広域的避難が求められる場合、避難者の一部を松本地域の3市5村で受け入れることがこのほど正式に決まった。同市が5月に修正した原子力災害広域避難計画に盛り込まれた。

 御前崎市では、南海トラフ地震などの大地震と原発事故の複合災害が発生し、静岡県内で避難先確保ができない場合、長野県内に分散して1カ月程度避難する計画となっている。松本地域への避難者は人口の約7割の2万2070人と想定される。
 簡易除染を経て松本地域に避難してくる御前崎市民が最初に訪れる「避難経由所」には、松本市音楽文化ホールと安曇野市防災広場、塩尻市の小坂田公園の3カ所が位置付けられた。避難経由所で受け付けを行い、避難者を3市5村に振り分け、シャトルバスなどで指定の避難所に移動してもらう。
 避難経由所の設定は、御前崎市が静岡県の広域避難計画に基づき各市と協議を重ねて決定した。今後は避難経由所から避難所への割り振りなどを定めたマニュアルの作成に取り組んでいく。