教育・子育て

塩尻市受け付けの家庭児童相談 昨年度過去最多の1899件

 塩尻市が昨年度受けた、虐待を含む家庭児童相談の延べ件数が、前年度比15%(249件)増の1899件と過去最多になった。ここ数年は増加率が2%台だったが、大幅に伸びた要因は、新型コロナウイルス感染拡大の長期化で在宅時間も延長され、親も子も家庭内でストレスが高まったことにあるとみられる。

 2日に市内で開かれた、市要保護児童対策地域協議会の代表者会議で報告された。
 家庭児童相談は、子育て、発達、教育などに関して家庭や学校、保育園から寄せられる。昨年4月~9月の上半期で1020件に達し、小中学校が臨時休校となり特に外出自粛が厳しかった5月は、前年度比の2倍(190件)に上った。内容は家族間トラブル、子供の学習や生活習慣、親の経済状況などだ。9月が205件の最多で、10月(198件)11月(185件)も高い水準で続き、秋以降は子供自身が不安定になり調子を崩したとの相談が目立った。
 学校や地域の行事、部活動などの活躍の場の減少、遠方の親類や親しい友人と交流できない状況が生じ、「さまざまな社会的役割が分担されず家庭に負担が集中した」(市家庭支援課)とみる。
 新規で相談対応した164人(前年度比53人増)のうち、「児童虐待相談」は前年度比56・7%(34人)増の94人、虐待には至らないが親に障害があるなど支援を要する事案を含む「その他の養護相談」は同比34%(17人)増の67人だった。児童虐待の内訳は「心理的虐待」が53%(50人)、「身体的虐待」が29%(27人)、「ネグレクト(育児放棄)」が18%(17人)。夫婦げんかなど子供が親の暴力や暴言を目撃するのも虐待に当たり、110番通報で警察が介入した事例もあった。