地域の話題

明科の空き家 眺望生かし人集う場に改修 「うずまき」が運営

龍門渕terraceの企画運営を担う「うずまき」のメンバー

 安曇野市明科のJR明科駅近くに間もなく、空き家をリノベーション(大規模改修)したシェアスペースが誕生する。河岸段丘にせり出すように建てられた築60年ほどの民家が、空き家利活用のモデルケースとして、眺望の素晴らしいシェアオフィスとして生まれ変わる。シェアキッチンとギャラリーも備えており、地域のにぎわい創出へ、人が集う情報発信の場となりそうだ。

 「龍門渕terrace(テラス)」と名づけられたリノベ物件は鉄骨造3階建てで、2階部分をシェアスペースに改修している。まち歩きと空き家・空き店舗の見学会を主催する地域団体「明科駅周辺まちづくり委員会」のメンバーが中心になって設立した合同会社「うずまき」(横内健人代表)が運営を担う。
 オフィスと、ダイニングにもなるオープンスペースは、西側の大きな窓から北アルプスの山並みや犀川の流れが一望できる。キッチンは飲食店のメニュー開発や試食会などに貸し出す。元の和室を生かしたギャラリースペースは、展示のほか演奏会などの会場に活用する予定だ。
 改修は2月に着手した。床板に地元の松枯れ材を使うなど、ぬくもりのある雰囲気に仕上がる予定で、費用の一部はクラウドファンディングで賄った。夏には利用が開始できるように工事が進められている。
 まちづくり委員会の見学会は、平成29(2017)年に始まった。龍門渕テラスとなった空き家も、見学会を重ねるうちに見つけた物件で、活用を模索する中、企画運営を担う合同会社の設立に至った。横内さん(56)は「重荷になっていた空き家や空き店舗が、リノベによって地域の宝物に生まれ変わる」と話し、メンバーの1人で1級建築士の高井健慈さん(63)は「ここからさまざまな情報を発信できれば」と期待していた。