連載・特集

2021.6.17 みすず野

 雑誌の新聞広告を見ても、老後どうする、どうなるの類いの見出しが並ぶ。ここ数年ずっとそんな感じで「金、健康、孤立 現役世代から考える3大不安克服法」なる特集を組んでいる週刊誌も。不安をあおっているきらいがないではない。しかし、たいていの人が不安を抱えているのは確か◆老後不安が声高に言われ出したのは、「人生100年時代」を迎え、多くの人の老後がとても長くなったから。老後が短い時代は、不安を覚える必要はなかった。長い老後に反比例するかのように、葬儀は縮小化した。コロナがそれに拍車をかけた。90を超えた方が亡くなっても、周りは十分生きたとして、それほど悲しまない◆立派な葬儀を出さないと世間体が悪い、故人が成仏できない、などとも考えなくなった。その分、老後の30~40年を生きるお金がかかる。なのに、子どもらには迷惑をかけたくないと、老後は自分(たち)で賄う人がほとんど◆年金が十分でないのだから、不安が生じるのは必然で、どうすべきなのか。現役時代から身の丈に合った生活をする、住宅ローン等を70過ぎまで組まない、といったリスク管理が大事とされる。