連載・特集

2021.6.15みすず野

 コロナは経済のデメリットばかりが言われがちだが、それぞれ足元を見つめ直す機会になったことはまちがいない。足元とは例えば仕事。会議のための会議。研修という名の旅行...。会社に居れば仕事をしており、居ない者は仕事をしていない、と見ていなかったか◆例えば生活。お金さえあれば何でもすぐ手に入る、と思っていなかったか。コロナ感染を恐れ、病院に行かなくなったというが、そんなに通院する必要があったのか。生きるうえで自分は何がいちばん大事で、何によって癒やされ、何が豊かさを約束してくれるのか、それを考える契機になったと思われる◆視野を広げてみると、物や人の行き来がグローバル化するのは必ずしも良くない、生活の安全を保証しないこともわかった。観光のみならず、食料を輸入に頼りすぎるのは本当に危ない。いくら軍備を増強しても、コロナは防げないし、食料輸入がストップすれば、私たちはたちまち飢えに直面する。エネルギーの自給率もあまりに低すぎる◆地域ぐるみで、食料とエネルギーの地産地消率を高める取り組みを始めたい。コロナ禍から得られる知恵、さまざまあるのだ。