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空き家利活用 WSで知恵絞る 安曇野市が官民協働の対策開始

空き家の課題を話し合うWSの参加者たち

 安曇野市は本年度、空き家の利活用を進めるため、市民協働事業「安曇野住まいの終活のススメ」に取り組む。行政と市民が知恵を絞り、空き家を廃屋にしないための方策を模索する。10日に市役所で開かれたワークショップ(WS)の初回には24人が参加し、空き家の課題を共有した。

 事業は、中古住宅流通の活性化をめざすネットワーク組織「NEX―T(ネクスティ)安曇野」(宮崎宗徳代表)が提案し、市が採択した。WSの冒頭で宮崎代表が「活用可能な中古住宅はごく一部。廃屋にしない予防策が大切になる」とあいさつした。
 建築士などの専門家のほか、シルバー人材センターや市社会福祉協議会の職員、区長経験者らが出席した。参加者は3グループに分かれ、空き家が増える理由やリスクを洗い出し、そこから廃屋にしないための方法を考えて付箋に書き出し、模造紙に貼り付けた。所有者が状況を把握し、相続などについてよく話し合うほか、地域も見回りなどで協力する必要があるといった提案があった。
 安曇野市内には1064戸の空き家があり、うち244戸は劣化による悪影響が懸念される状況だ(市空家台帳、令和元年度末現在)。市は昨年度に「空家対策室」を設置し、対策強化に取り組んでいる。事業では、相談会や見学会などを実施し、予防策をまとめたチェックシート「住まいの終活ノート(仮称)」を作成する予定だ。
 対策室の内川功室長は「空き家を地域の資源として生かせればと考えている。皆さんの声を施策に反映させたい」と話している。