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塩尻・丘中で日時計を見る会 9年前の金環日食観測を記念した恒例催し

金環日食や当時の観測について説明する科学部員たち

 塩尻市の丘中学校で22日、平成24(2012)年5月に学校を挙げて取り組んだ金環日食観測を記念する恒例の催しがあった。2階にある図書館のベランダに掲げられ、日食を観測した年と同じ時季や時刻が巡ってきたことが読み取れる日時計に、集まった生徒や保護者、住民の約60人が注目し、9年前の観測に思いをはせた。

 日時計は金環日食があった年と同じ時季・時刻になると、文字盤の金属球に太陽光が当たり、影の中で光る仕掛けになっている。
 午前7時半ころ、日時計の中央付近の三角形の板に開いた穴から太陽の光が差し込み、金属球が輝き始めた。集まった人たちは光が当たらなくなるまでのおよそ20分間、感心した様子で眺め、写真に収める人もいた。
 科学部員が歴代部員の研究を紹介し、金環日食が起きる仕組みも説明した。
 金環日食があった24年は全校生徒が自宅付近で観測したデータを基に、太陽がリング状に見える「金環食」が観測される地域と、リングが欠ける「部分食」が観測される地域の境界線が、学校周辺にあったことを確かめる研究に取り組んだ。
 金環日食の観測日時を知らせる日時計は27年1月に掲げられた。設置準備をしていた当時、科学部に在籍した生徒が得意なことを生かしてデザインや設計に携わった。部長の市川朔豊君(14)=3年生=は「先輩たちの研究は、今の科学部の研究の基礎になっている。催しは研究を知ってもらえる良いきっかけになる」と話していた。