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国営公園外でオオルリシジミの羽化確認 保護活動26年で初 

百瀬さんの庭で羽化が確認されたオオルリシジミ(19日午後0時50分ころ)

 安曇野市の国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区内に保護区がある絶滅危惧種のチョウ・オオルリシジミの羽化が19日、同市堀金烏川の百瀬新治さん(69)宅の庭で確認された。園外で羽化が確認されたのは、保護活動が平成7(1995)年に始まって以降初めて。百瀬さんは幼虫の食草・クララの植栽活動に取り組む住民有志団体「岩原の自然と文化を守り育てる会」の代表で、「ここで生まれてさなぎになった個体の羽化。非常にうれしい」と喜んでいる。

 百瀬さんは午前11時50分ころ、庭のスギナで羽を広げようとしているオオルリシジミを見つけた。片方の羽が折れ曲がってなかなか飛び立てなかったが、懸命に羽を伸ばし続け、午後3時ころにはいなくなっていたという。「これまでも成虫や卵、さなぎは見つかっていた。園外で繁殖できている証拠が確認できてよかった」と目を細めていた。
 オオルリシジミは近年、生息域の拡大が確認されていた。保護活動に携わる中村寛志・信州大学名誉教授は「地元の人がクララを植え続けてきた成果」と話し、地元専門家でつくる安曇野オオルリシジミ保護対策会議の那須野雅好代表は「食草がある地域を広げることで、チョウの力で生息域が広がることが裏付けられた」と力を込めていた。