政治・経済

市議会の新体制スタート 臥雲市政との議論重視 芝山議長を選出

議長に選出され抱負を語る芝山氏

 松本市議会は18日の臨時会で、芝山稔氏(61)=5期、開明=を議長に選出し、新体制がスタートした。昨年度は就任1年目の臥雲義尚市長の方針転換や情報発信を巡り議論が過熱する場面が多かった。行政のチェックや政策立案の機能を強化し、「車の両輪」に例えられる執行部との関係をさらに維持・発展させることができるか、注目される。

 「組織として間違いのない方向を求め、その逆の場合でも復元力を担保するのは多様な議論だ」。全会一致で新議長に選ばれた芝山氏は就任あいさつで、議論を大切にする考えを強調した。くしくも村上幸雄・前議長が前段の退任あいさつで「私たちは市民から権力を白紙委任されたわけではない。より多くの民意を反映するために必要なのは議論を尽くすことだ」と同様の考えを述べた。
 両氏ともに念頭にあったのは、執行部と議会の関係だ。昨年度は松枯れ対策の抜本的な変更や、松本城大手門枡形跡地の用地取得凍結など、臥雲市長が行うさまざまな方針転換で議会との意思疎通が十分とはいえず、関係がぎくしゃくした。
 市は本年度、中核市に移行し、約2500もの事務権限が県から移譲された。新型コロナウイルス対策をはじめ、新庁舎建設や市立病院移転など重要課題も山積している。十分な判断材料を基に執行部と十分な議論を行い、着実に解決につなげることが求められる。