地域の話題

信大と松本大生が田植えに奮闘 麻績で中山間地の農業体感

地元の農家らに教わり田植えに励む学生たち

 麻績村の西之久保区の田んぼで15日、信州大学と松本大学の学生たちが田植えを体験した。棚田の保全や、耕作放棄地の解消につなげる活動の一環として地元の集落が受け入れ、両大学の1~3年生28人が、中山間地域で農業を営む人の思いや、土の感触に触れながら手植えに励んだ。

 地元の人から植え方のこつを教わってから作業に取り掛かった。最初は、慣れない田んぼの中で体勢の取り方に苦戦したり、植える間隔にばらつきが出たりしたものの、少しずつ手際がよくなり、熱心に取り組む姿が見られた。
 種子朱莉さん(18)=信大農学部1年=は「小学生の時以来の体験で楽しかった」、菅沼瑞穂さん(18)=同大教育学部1年=は「ずっとかがんでやっていたら少し腰が痛くなった。とてもいい経験をさせてもらった」と話した。秋の稲刈りには学生も参加する予定だ。
 学生たちは、信大キャリア教育・サポートセンターの勝亦達夫助教が、両大学でそれぞれ担当するキャリア教育授業や地域資源を学ぶ授業を受講している。勝亦助教は「体験を通じ、地域の暮らしや農業のことなど見えてくるものがあると思う。県や地域の魅力を知る機会になってほしい」と話していた。
 国の中山間地域等直接支払制度を活用している西之久保の集落が、一昨年から学生を招いて実施している。手植えを指導した塚原敏樹さんは「農地を守るには担い手が必要。学生にも関心を持ってもらえたら」と願っていた。昨年は新型コロナの影響で中止し、代わりに活動場所の田んぼで育てたはぜ掛け米約50㌔を学生に贈呈した。