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御朱印に手描きの絵 塩尻・常光寺の中島住職 コロナ禍に癒やし

 塩尻市片丘の常光寺で、中島宥性住職(77)が、訪れた人の要望に応じて参拝の証しとして書いている「御朱印」に、手描きの絵を添えている。30代から続けている仏画をほのぼのとしたイラスト調にアレンジした作風で、新型コロナウイルス感染拡大で閉そく感が漂う中、癒やしを感じる人も多い。インターネットや口コミで人気になり、これまでに300枚以上を描いた。

 令和元年に参拝者から依頼されたのをきっかけに、御朱印に絵を添えるようになった。参拝者から御朱印帳を預かり、御朱印を書いた後、その隣のページに地蔵やハスの葉、その年のえとなどを日本画用の絵の具で描いている。
 本来の仏画が荘厳な雰囲気を持つのと異なり、丸みを帯びた線や柔和な表情が特徴だ。中島住職は「堅苦しいよりも、初心者が入りやすい方がいい」とアレンジの理由を説明する。その場で描くのがポリシーで、参拝者の雰囲気に合わせて絵柄を決めると20~30分で仕上げるという。
 コロナ禍でも、東京から御朱印帳を返信用封筒と一緒に送ってきた人もいた。今月初めに大門三番町から訪れた女性(63)は「見ているだけで気持ちが癒やされる。御朱印帳を開ける楽しみがある」と笑顔を見せる。
 中島住職は「自分の絵を見て、お寺に親しんでもらうきっかけにしてもらえれば」と願う。今後の目標として「十二支を全て描きたい」と話している。
 御朱印や絵の希望者は、事前に同寺(電話0263・53・3108)へ連絡する。