地域の話題

本屋さんで「御書印」集め 全国で人気広がり中信でも

興文堂平田店も始めた「御書印」。コレクターや愛好家などがじわりと増えているという

 寺社を訪れた証しになる「御朱印」になぞらえ、全国各地の書店の記念印などを集められる「御書印」の取り組みが、松本地方でも徐々に広まっている。各店では「書店を身近に感じられる機会になれば」と、普及に期待を寄せている。

 小学館など大手出版社と書店有志による「御書印プロジェクト」の企画で、昨年4月に始まった。参加店で配布されるB6サイズの「御書印帖」に、各店200円程度を目安に有料で共通印と独自印、日付などが押されたり書かれたりする。1日現在、全国281店舗が参加し、県内は中信地方の3店舗を含む9店舗が参加している。
 中信地方では、昨年春に最初に始めた中島書店(塩尻市広丘高出)に続き、興文堂(奈良井功社長)が4月から松本市平田東2の平田店と山形村の大型商業施設・アイシティ21店の2店舗で御書印を始めた。北アルプスの山並みを背景に松本城と道祖神を組み合わせたそれぞれの独自印を捺している。
 御書印を始めてまもなく、横浜市や名古屋市など大都市圏からも御書印を求める来店客が増えたという。マスクを着用するなど新型コロナウイルス感染予防もきちんと意識しての来店だった。
 興文堂平田店のスタッフ・奈良井和子さんは反響を喜びつつ、地元客の間ではまだ知られていないとして「書店の魅力は本を通じ人と人とのつながりが得られる場所であること。御書印をぜひ信州の各書店に広めたい」と話していた。