政治・経済

塩尻の地域振興バス 昨年度の利用27.6%減 21年ぶり10万人割れ

市街地を走る地域振興バス

 塩尻市が運行する地域振興バス「すてっぷくん」の乗車人数は昨年度、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛が広がった影響で、前年度比27.6%減の約9万7800人と大きく落ち込んだ。人口減や少子高齢化を背景にもともと減少傾向にあったが、平成11(1999)年度の運行開始初年度以来21年ぶりに10万人を切った。

 乗車人数は緊急事態宣言が出されると一気に減り、4~5月は前年度を約4割下回った。その後はわずかに利用が戻ったものの、前年を2~3割前後下回る月が続いた。路線別で最も減少率が高かったのは、一昨年度以前も市内寄りを走る路線の中で減少傾向が顕著だった中心市街地循環線(前年度比40.7%減)で、コロナ禍が追い打ちをかけた形になった。
 地域振興バスの乗車人数は、平成20年度の約16万9300人をピークに右肩下がりとなっている。コロナ禍の終息が見通せない中、市都市計画課の担当者は「今後も利用が少ない状況が続くかもしれない」と話す。
 市は、人口減などで既存の公共交通の維持が難しくなる中、次世代の交通システム導入の可能性を模索している。10月~来年3月には、中心市街地循環線の運行エリアで人工知能(AI)活用型オンデマンドバス(予約制乗り合いバス)の実証運行を予定。結果によって、来年度以降、同路線をオンデマンドバスに転換することを検討している。