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松本市ごみ総量 過去最少 昨年度8万7292トン 事業系が大幅減

 松本市内で昨年度排出されたごみの総量は8万7292トンで、旧波田町と合併した平成22(2010)年度以降で最少だったことが市のまとめで分かった。企業などから出る事業系可燃ごみが大幅に減っており、新型コロナウイルス禍で経済活動が停滞した影響とみられる。ただ、市が掲げた総排出量の計画目標値(8万4618トン)は達成されなかった。関係各課は一層の減量に向けて対策や啓発を強化する考えだ。

 家庭系可燃ごみは2年連続で増加した。コロナを理由に家庭で過ごす時間が増えているためとみられ、昨年度は前年比145トン増の3万8304トンだった。事業系は同1750トン減の3万8832トン。資源物はコロナ禍で団体回収が制約を受ける中、同610トン減の8695トンだった。
 環境業務課によると市内のごみ排出量は23年度をピークに減少傾向にある。食品ロス削減運動をはじめとした地道な活動の継続が成果を上げている形だ。ただ、市一般廃棄物処理計画で定める各年度の総ごみ量の目標値は30年度以降達成されておらず、ごみの減量や分別の徹底、再資源化の一層の推進が求められるという。
 市はゼロカーボン(脱炭素)社会実現のためにも、ごみの焼却量を減らし、CO2排出の削減を図りたい考え。焼却灰の減少はごみの最終処分場・エコトピア山田(島内)の延命化にもつながる。
 同課は可燃ごみの4割近くを占める紙類の資源化推進や食品ロス削減の啓発、集合住宅を対象とした分別指導などを強化したいとし「市民一人一人に積極的に取り組んでもらいたい」としている。