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二十歳の節目 晴れ着で祝う 成人式中止の松本出身者 山本俊幸さん撮影企画

晴れ着に身を包む新成人の女性。親子で記念撮影に臨み節目の年を祝った

 新型コロナウイルスの影響で、延期の成人式が中止となった松本市で9日、新成人を対象に振り袖の貸し出しやヘアセットなどをして写真撮影をするイベントが開かれた。大人の仲間入りをした市内出身の女性44人が晴れ着に身を包み、親子や友人同士で街中を巡るなどして20歳を迎えた喜びをかみしめた。

 呉服のマルヤ(松本市深志3)の山本俊幸代表(59)が企画した。地域によって成人式の有無などに「格差」が生じている状況に胸を痛める中、松本市も5月9日に延期されていた式が中止されたことから、人生の節目を身近な人たちに祝ってもらえるようにと予約者に着付けを行った。
 対象は県内在住か事前にPCR検査を受けた新成人に限った。一人ずつ振り袖の中から着たい一着を事前に選んでもらい、当日にヘアセットやメーク、着付けをした。
 大正大学文学部3年の小林蕗乃さん(20)=里山辺=は、両親と3人で記念写真に納まった。4カ月遅れの晴れ着姿に「特別な気持ちで、着ることがかないうれしい。ようやく大人になれた気分」とほほ笑んだ。父親の博樹さん(51)は「きょうの日を迎えられて親としてもうれしい」と長女の成長を心から喜んでいた。
 山本代表は「コロナ禍で一番輝く時間を新成人は奪われている。20歳という節目を親子や友人と過ごし、思い出を一つ一つ積み上げていってほしい」と願っていた。