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松川村板取の丸山弘さん宅の土蔵から明治期の俳句画見つかる

丸山さん(左)が土蔵で見つけた作者の姿入りの俳句画を調べる村の文化財調査員

 松川村板取の丸山弘さん(76)宅の土蔵で、明治期に作られたとみられる、木の板に俳句と作者を描いた俳句画が見つかった。こうした絵を神社に奉納するのが当時の流行で、村教育委員会によると民家から見つかるのは珍しいという。

 丸山さんが3月下旬に蔵の片付けをしていて見つけたもので、縦72㌢、横40㌢、3人の和装の男性が文机を囲み、句会を開いている様子が描かれている。左の男性が「さあ書くぞ」とばかりに腕まくりをし、他の二人がお手並み拝見とのぞき込んでいて、句会が娯楽であった雰囲気が伝わる。その上に「榛葉」「白水」「窪海」という作者名の句がそれぞれしたためられている。
 村では西原の有明山社の神楽殿に奉納された俳句画の「姿入り銘々額」22点が、昨年12月に有形文化財に指定された。丸山さん宅では昔、有明山社から木偶(木彫りの人形)などを預かったと伝えられており、丸山さんは「その一つが残っていたのだろう」と話す。
 絵の確認に訪れた村教委の小林茂喜文化財調査員は「退色もなく保存状態がいい。銘々額と同時期の明治16年ころのものだろう」と推測している。村教委は「文化財として指定できるか検討したい」としている。