連載・特集

2021.5.7みすず野

 「団塊の世代」とは、戦後の第1次ベビーブームに生まれた人たちを指す。昭和22(1947)年から24年生まれで、大学に進学した者は学生運動を繰り広げ、その後企業戦士となって、高度経済成長を支えた。「夫は仕事、妻は家庭、子ども2人」の戦後型家族を作り上げた◆一方ファッション、レジャー、フォークソングといった若者文化を広め、続く世代に多大な影響を与えた。そんな人口の多い団塊の世代が4年後、全員75歳を超え、社会保障費が大きく膨らむことから、「2025年問題」と言われる。高齢になると医療費が一気に増え、国の財政を圧迫する◆小さいころから激しい競争にさらされ、一生懸命生きて、経済成長を担ってきたのに、年取って肩身の狭い思いをしなければならないのか、の声が聞こえる。本当にそうなのだが、超高齢化と、支える現役世代の減少が相まって、一つの限界に達するのも事実である◆コロナ禍が起き、借金がどんなにかさもうが、財政拡大せざるを得ないなか、問題の深刻さは増している。老いは誰しも避けられず、いつかは支えられる側に回る。一人一人の問題としてとらえねば。