地域の話題

ものづくり文化実感 工芸の五月で各種展示会

「石」の作家5人がバラエティーに富んだ作品を飾る「異形の宴」

 手仕事の魅力や松本のまちに親しむ月間イベント「工芸の五月」(実行委員会主催)が松本市内を中心に行われている。1日には石をテーマにした作品展や恒例の「子ども椅子展」などが始まり、街に息づくものづくりの文化を発信している。

 彫刻と工芸の間にある作品を紹介する「異形の宴」は5日まで、松本市中央3の池上邸蔵で開かれている。石を素材とする県内外の作家5人が個性的な約130点を飾る。群馬県高崎市の彫刻家・明田一久さん(49)は、黒御影石を用い、ツバメやブンチョウをモチーフにした作品を並べた。雑巾がけをしたり、トラクターで農地を耕したりする姿は愛嬌たっぷりだ。ガラスの器の中に繊細な風景を構築した作品を見ようと、諏訪市から訪れた矢﨑耕平さん(35)は「蔵の中の空間も作品に合っている」と満足そうだった。
 同市中央3のグレイン・ノートと、松本駅改札前のウエルカムセンター松本では31日まで、26人の作家が子供用の椅子約65点を飾っている。塩尻市に工房を構える羽柴弦さん(40)はカエデを使ったループバックチェアを出品した。美しい曲線の背もたれが特徴で「柔らかさが出るようにした」と話していた。
 「工芸の五月」は31日まで。新型コロナウイルスの影響により、メインの野外工芸展「クラフトフェアまつもと」などは中止した。