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GW観光地 人出7割減 一昨年比 松本城・旧開智学校・上高地など

 松本市は、大型連休(GW)期間中の市内の主要な公共施設や観光地の入り込み状況をまとめた。全国を対象に緊急事態宣言が発令された昨年に比べると緩やかに人出は戻ったものの、新型コロナウイルス出現前の一昨年(令和元年)比だと3割程度にとどまり、観光は依然として厳しい状況にあることが浮き彫りになった。

 4月29日~5月9日の入り込みをまとめ、一昨年のGW(4月27日~5月6日)と比較した。
 落ち込みが顕著だったのは松本城や旧開智学校、松本民芸館などで、いずれも入場者数は一昨年比3割前後だった。従来であれば多くの県外者や外国人が訪れる施設だが、新型コロナの影響で広域の観光客が限られたとみられる。松本城や旧開智学校に停車する市の周遊バス・タウンスニーカー北コースも、利用者数は同73%減と少なかった。
 山岳観光も伸び悩んだ。上高地は同73・8%減、美ケ原高原も自然保護センターが同64・8%減などで、市観光プロモーション課の担当者は「期間中の天候不順も大きく影響したのでは」と話す。
 一方、ラーラ松本のように地元住民の利用が中心の施設は減少幅が小さかった。統計をとった14施設全体では同68・7%減の7万1307人が訪れた。
 昨年は緊急事態宣言下で多くの施設が休館や閉鎖の状態にあった。同課は、比較対象の一昨年が改元に伴う10連休で例年以上に混雑した点を考慮しつつ「コロナ禍で観光は厳しい状況が続いている。変異株の広がりやワクチン接種の進ちょくをみると入り込みの回復には時間がかかるだろう」として今後の動向を注視している。